『おくのほそ道』―芭蕉の旅と俳諧

松尾芭蕉が元禄2年(1689年)に門人曾良とともに江戸を発ち、東北・北陸を巡って大垣に至った旅をもとにした俳諧紀行文『おくのほそ道』を学ぶ教材です。冒頭「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」が月日を旅人にたとえ、李白の文章をふまえていること、旅に生きた古人への思いを読み取ります。千住での旅立ちの句「行春や鳥啼魚の目は泪」、平泉で杜甫「春望」を口ずさんだあとの「夏草や兵どもが夢の跡」、立石寺の「閑さや岩にしみ入蝉の声」、「五月雨をあつめて早し最上川」について、季語と季節、切れ字、詠まれた場所、情景と心情を確かめます。クイズとフラッシュカードで旅の流れと句の基本を押さえ、試験官との対話形式の試験と記述問題で、句の鑑賞を自分の言葉で書く練習ができます。

  • 『おくのほそ道』の旅の時期・同行者・ジャンル・刊行を説明できる
  • 冒頭の比喩と李白の文章とのつながりを説明できる
  • 代表的な句の季語・季節・切れ字を答えられる
  • 句と詠まれた場所(千住・平泉・立石寺・最上川)を結びつけられる
  • 平泉の場面で杜甫「春望」がふまえられていることを説明できる

Zestly が作成した練習用教材です。『おくのほそ道』の本文と句は、青空文庫所収の素龍清書本の翻刻によります(表記の一部を通行の字体に改めています)。

サンプル問題

『おくのほそ道』の冒頭にある「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」という表現に関する説明として、適切なものをすべて選んでください。

答えを見る

月日を、永遠に旅を続ける旅人にたとえている。, 中国の詩人、李白の文章の一節をふまえている。

過ぎ去っては来る月日や年を、旅を続ける旅人にたとえた比喩です。李白の文章「春夜宴従弟桃李園序」の「光陰は百代の過客なり」をふまえています。旅人は月日や年そのものを指しており、続く文で人生を旅とする人々へと話が広がります。

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