前漢の司馬遷が著した紀伝体の歴史書『史記』から、項羽本紀の名場面「鴻門之会」と「四面楚歌」を読む教材です。秦の都に先に入った沛公(劉邦)と、それに怒った項羽が鴻門の宴で向き合う場面で、玉玦を示して決断を迫る范増、剣舞にかこつけて沛公を狙う項荘、身をもってかばう項伯、盾を手に乱入して沛公の功を説く樊噲、そして厠に立つふりをして脱出する沛公と、贈り物を届ける張良まで、それぞれの人物が何をしたのかを順に確かめます。「人は方に刀俎たり、我は魚肉たり」「豎子与に謀るに足らず」の意味、白璧と玉斗の行方も読み取ります。さらに垓下で四方から楚の歌を聞いた項羽の驚きと「垓下の歌」から、英雄の最期を味わいます。クイズ、フラッシュカード、試験官との対話形式の試験、記述問題で、人物の心情と評価を自分の言葉で説明する練習ができます。
Zestly が作成した練習用教材です。『史記』項羽本紀の原文は維基文庫所収の本文で照合し、日本の教科書の通行字体に改めています(同本は范増の玉を「玉珪」とするが、日本の教科書の通行本文に従い「玉玦」としています)。
「鴻門之会」で、范増は宴の席で項王に何度も目くばせし、腰に下げた玉玦を三度持ち上げて見せましたが、項王は黙って応じませんでした。范増のこの行動の意図として、最も適切なものはどれですか。
今こそ沛公を殺す決断をせよと項王に促すこと
「玦」は「決」に通じ、范増は玉玦を示すことで、沛公を殺す決断をするよう項王に合図しました。しかし項王は黙って応じなかったため、范増は項荘に剣舞にかこつけて沛公を討たせようとします。