森鷗外が1916年に発表した短編『高瀬舟』を読む教材です。京都の高瀬川を下る舟で、遠島を言い渡された喜助を護送する同心羽田庄兵衛は、罪人らしからぬ喜助の晴れやかな顔つきを不思議に思います。喜助が語る、島へ行くにあたってもらった二百文への喜びから、庄兵衛は自分の暮らしと比べ、「足ることを知る」とはどういうことかを考え始めます。続いて喜助が語る弟の死の経緯を聞き、庄兵衛はこれが本当に人殺しなのかという疑いを抱きながらも、「オオトリテエ」に従うほかないと考えます。本文の言葉を手がかりに、二人の人物像と庄兵衛の心の動きをたどり、鷗外自身が「高瀬舟縁起」で示した知足と安楽死(ユウタナジイ)という二つの問題、典拠『翁草』を確かめます。クイズとフラッシュカードで内容を押さえ、試験官との対話形式の試験と記述問題で、自分の考えを言葉にする練習ができます。
Zestly が作成した練習用教材です。本文の引用は青空文庫所収の『高瀬舟』(新字新仮名版)によります。
喜助が弟を死に至らしめた経緯について、正しい説明をすべて選んでください。
弟は兄に迷惑をかけまいとして自ら喉を剃刀で切った, 弟は苦しみながら喜助に剃刀を抜いてくれるよう頼んだ
弟は自ら剃刀で喉を切りましたが死にきれず、苦しみから解放されるために喜助に剃刀を抜いてくれるよう懇願しました。喜助はそれに応じたに過ぎません。