『竹取物語』『伊勢物語』―作り物語と歌物語

平安時代の物語文学の出発点にある二つの作品を学ぶ教材です。『竹取物語』では、竹取の翁が光る竹の中から小さな子を見つける冒頭、五人の貴公子に出された難題、帝の求婚、八月十五夜の月への帰還、そして不死の薬と「ふじの山」の名の由来までを順に確かめ、『源氏物語』で「物語の出で来はじめの祖」と呼ばれた理由を考えます。『伊勢物語』では、在原業平を思わせる「昔、男」を主人公とする歌物語の形式、第九段「東下り」の八橋のかきつばたを詠み込んだ折句の歌と隅田川の都鳥、第二十三段「筒井筒」の幼なじみの恋を読み取ります。「今は昔」「うつくし」「あはれ」などの古語も整理します。クイズとフラッシュカードで知識を固め、試験官との対話形式の試験と記述問題で、場面の内容や和歌の工夫を自分の言葉で説明する練習ができます。

  • 作り物語と歌物語の違いを説明できる
  • 『竹取物語』のあらすじ(発見・難題・帝・昇天・ふじの山)を順に説明できる
  • 『伊勢物語』「東下り」の折句の歌から「かきつばた」を見つけ、旅の心情を説明できる
  • 「筒井筒」の筋を説明できる
  • 「今は昔」「うつくし」「あはれ」の意味を答えられる

Zestly が作成した練習用教材です。原文の引用は古典原文(『竹取物語』は國民文庫本、『伊勢物語』は群書類従本で照合し、教科書等で通行の表記に整えたもの)によります。

サンプル問題

平安時代の古文で、形容詞「うつくし」が主に表す意味として適切なものをすべて選んでください。

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かわいらしい, いとおしい

平安時代の「うつくし」は、小さいものや幼いものを見て「かわいらしい」「いとおしい」と感じる気持ちを表します。現代語の「美しい」に近い意味で使われるのは、主に中世以降です。『竹取物語』でも、竹の中の小さな子が「いと美しうて居たり」と、かわいらしい様子で描かれます。

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