唐詩の世界―杜甫「春望」と李白「静夜思」

唐代を代表する二人の詩人、「詩聖」杜甫と「詩仙」李白の代表作を読む漢文の教材です。杜甫の「春望」では、安史の乱で荒れ果てた長安を前に詠まれた「国破れて山河在り、城春にして草木深し」の意味、家族からの手紙を待ちわびる「家書万金に抵たる」、老いを嘆く結びの二句を読み取り、八句からなる五言律詩の形式、偶数句末の押韻、頷聯・頸聯の対句を確かめます。李白の「静夜思」では、寝台の前に差し込む月の光を霜かと見まがう比喩と、頭を挙げて月を望み、頭を低れて故郷を思う望郷の情を味わい、四句の五言絶句の形と押韻を確認します。白文と書き下し文を行き来しながら、クイズとフラッシュカードで基礎を固め、試験官との対話形式の試験と記述問題で、詩の情景と心情を自分の言葉で説明する練習ができます。

  • 李白(詩仙)・杜甫(詩聖)と「李杜」について説明できる
  • 絶句・律詩、五言・七言の形式を判定できる
  • 押韻している字(韻字)を指摘できる
  • 「春望」の背景(安史の乱)と各句の意味を説明できる
  • 「静夜思」の比喩と望郷の思いを説明できる

Zestly が作成した練習用教材です。詩の白文は維基文庫(『全唐詩』『李太白全集』系の本文)で照合し、日本の教科書の通行字体に改めています。書き下し文は伝統的な訓読によります。

サンプル問題

杜甫の「春望」の白文「国破山河在、城春草木深。感時花濺涙、恨別鳥驚心。烽火連三月、家書抵万金。白頭掻更短、渾欲不勝簪。」において、押韻している漢字をすべて選んでください。

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深, 心, 金, 簪

五言律詩では原則として偶数句の末尾で押韻します。「春望」では「深」「心」「金」「簪」が韻を踏んでいます。

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