『夢十夜』―第一夜・第三夜・第六夜を読む

夏目漱石が1908年に「朝日新聞」に連載した『夢十夜』は、十の不思議な夢を描いた短編連作です。この教材では、教科書でよく読まれる三つの夜を扱います。第一夜では、死んでいく女の「百年待っていて下さい」という願いに応え、墓のそばで赤い日を数え続けた男が、墓石の下から伸びた真白な百合を見て「百年はもう来ていたんだな」と気づく結末の意味を考えます。第三夜では、目の潰れた六つの子を背負って歩くうちに、杉の根の所で百年前の自分の罪に気づき、背中の子が石地蔵のように重くなる不気味な展開を読み取ります。第六夜では、護国寺の山門で仁王を刻む運慶と明治の見物人、薪を彫っても仁王が出てこない「自分」の姿から、明治という時代への批評を考えます。「こんな夢を見た。」で始まる書き出しの効果も確かめます。クイズとフラッシュカードで内容を押さえ、試験官との対話形式の試験と記述問題で、象徴の意味を自分の言葉で説明する練習ができます。

  • 『夢十夜』の成立(1908年、朝日新聞連載)と構成を説明できる
  • 第一夜の筋と、百合・百年が持つ意味を説明できる
  • 第三夜の筋と、罪の自覚が描かれる場面を説明できる
  • 第六夜の運慶の話と「明治の木」の意味を説明できる
  • 夢という形式が生む効果を自分の言葉で述べられる

Zestly が作成した練習用教材です。本文の引用は青空文庫所収の『夢十夜』(新字新仮名版)によります。

サンプル問題

『夢十夜』全体を通して共通して見られるテーマとして、適切なものをすべて選んでください。

答えを見る

幻想的な夢の世界。, 時間という概念の不可思議さ。, 人間が抱える罪の意識。

『夢十夜』は幻想的な夢の世界を舞台に、時間や罪の意識といった普遍的なテーマを扱っています。明治政府の政治的成功は主題ではありません。

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